●カートパス オンリー(Cart Path Only) |
”カートパス”というのは、カート道路のこと。
「カートパスオンリー」は、”カート道路のみ走行できる”というルール。
つまり、「カートパスオンリー」の場合、カート道路しか走行できず、フェアウェイに進入することはできません。
日本のゴルフコースで乗用カートを使用しているコースでは、ほとんどがこのタイプですよね。
「カートパスオンリー」かどうかは、多くのコースでは、スターターが指示してくれます。
「Cart Path Only」、「Keep Carts on Path」というような標識があるところもありますが、ないところもあるので、スタート前にスターターに、"Fairway
OK ?" と、確認するのがいいでしょう。
●常時「カートパスオンリー」
以前は、オアフ島の「コオラウゴルフクラブ」、「ニューエバビーチゴルフクラブ(現:エバビーチゴルフクラブ)」、「ハワイプリンスゴルフクラブ」、「ルアナヒルズカントリークラブ(現:ロイヤルハワイアンゴルフクラブ)」が、「カートパスオンリー」でしたが、近年、緩和され、常時「カートパスオンリー」のコースはなくなりました。
※「ホノルルカントリークラブ(オアフ島)」は、2001年当時は「カートパスオンリー」でしたが、その後、芝の貼り替えをし、テレビ番組(名球会ゴルフ)にて、フェアウェイ走行していたので緩和されたと思われます。
●コンディションによる「カートパスオンリー」
雨が多い時期や、雨が降った後など、コンディションによって、一時的に「カートパスオンリー」にするコースもあります。
そのような場合、「Cart Path Only TODAY」といった標識があります。→
そのほか、早朝に水を撒くため、乾くまでの午前中のプレーが「カートパスオンリー」にするコースもあります。
「コオリナゴルフクラブ」で、水撒きが乾くまでのPM2:00まで、「カートパスオンリー」だったことがあり、スターターの指示がありました。
●ゴルフコースのエリアによる「カートパスオンリー」
雨が多い、オアフ島東部やカウアイ島北部のエリアにあるゴルフコースは、ほとんどの時期が「カートパスオンリー」です。
以下のコースは、いつ行っても、「カートパスオンリー」なので、常時「カートパスオンリー」だと思ってください。
◆オアフ島
コオラウゴルフクラブ
ロイヤルハワイアンゴルフクラブ
オロマナゴルフクラブ
◆カウアイ島
プリンスビルゴルフクラブ・ザ・プリンスコース
●ホールによる「カートパスオンリー」
ほとんどのコースで、パー3のホールは、「カートパスオンリー」です。
また、傾斜がきついホールや、谷越えがあるホールなど、カート走行が危険なホールでは、「カートパスオンリー」になっています。
以下のコースは、傾斜がきついホールが多く、たくさんのホールで「カートパスオンリー」となっています。
◆オアフ島
コオラウゴルフクラブ
ロイヤルハワイアンゴルフクラブ
オロマナゴルフクラブ
◆カウアイ島
プリンスビルゴルフクラブ・ザ・プリンスコース
◆マウイ島
カパルア・ザ・プランテーションコース
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●90度ルール (90°(Ninety degree) RULE) |
”90度”というのは、角度の90度(直角)のこと。
角度の”度”は、英語で、"degree (ディグリー)" といい、「90度ルール」のことを、「ナインティ・ディグリー・ルール」といいます。
「90度ルール」のコースでは、たいてい、カート道路の脇に「90°Rule」と書いてある標識があります。
●「90度ルール」の走行方法
「90度ルール」の場合、カートでフェアウェイを走行できるのですが、自由には走行できません。
次のようなルールに従って走行することになります。
1.通常はカートパス(カート道路)を走行する。
2.カートで、ボールの横あたりまで走行したら、カートパスからボールの方向へ、直角にフェアウェイに入る。
3.ボールを打ち終ったら、カートパスに向かって直角に走行して戻る。
4.再び、カートパスを走行する。
5.ラフは走行可。ラフからも直角にフェアウェイに入り、直角にラフに戻る。
つまり、カートがフェアウェイを走行できる方向は、基本的には、”カートパス(またはラフ)に対して常に90度方向のみ”ということになります。
フェアウェイにおいて、”縦方向(グリーンへ向かう方向)や、斜め方向には走行してはいけない”という走行ルール。
「90度ルール」は、自由にフェアウェイを走行できないので、非常に面倒くさいです。
また、直線的にボールの方向へ行くことができないので、どのあたりにボールがあるのか?よくわからなかったり、ボールを見失ってしまうことがあります。
たとえば、自分かパートナー(同じカートのプレーヤー)がチョロした場合や、自分かパートナーのボールが、50ヤードくらい前方にあった場合など。いちいちカートパスまで戻って、また90度ルールでボールまでいくことになります。
10ヤードくらいなら歩いていけばいいですが、それ以上離れていると、面倒なのです。
パートナーがいる時は、1人は歩けばいいので、まだいいですが、1人でカートを使用している場合は、なおさら面倒になるというわけ。
実際には、そんな時、多少はフェアウェイを縦方向(グリーンへ向かう方向)へ走行してもかまわないと思います。
また、ラフエリアは、縦方向へ走行してかまいませんが、通常はカートパスを走行します。
あまり厳密に、「90度ルール」を守って走行すると、かえって”スロープレー”の要因にもなるので、「90度ルール」は、”できるかぎりカートパスを走行するようにすればいい”というのが、RYOの見解。
常時カートパスを走行せず、フェアウェイを自由に走行したりしていなければ、マーシャルに注意されることもないと思います。
標識には、数種類のものがありますが、いずれも、「90°Rule」と記載がありますので、わかると思います。
図解入りで、「90度ルール」が示されている標識。→
「カートは、カートパスかラフから90°にフェアウェイに進入してください」の意。
標識は、カートパス(カート道路)の脇に立ててあります。
「USE 90°RULE」と記載されている標識。→
「90°ル0ルを適用せよ」の意。
「Observe 90°Rule」と記載されている標識。→
「90°ルールを守れ」の意。
「90°Rule IN EFECT」と記載されている標識。→
「基本的に、90°ルール」の意。
「90度ルール」のコースでは実際、ロコを含め、多くのプレーヤーがフェアウェイを自由に走行していることもあります。
「90度ルール」を知らないのか?無視しているのか?は不明ですが・・・。(^^;
しかし、「ハワイゴルフマニュアル」をご覧のみなさまは、スタート前に、「90度ルール」であるかを確認し、できるだけルールを守ってプレーするように心がけましょう。(^^
「90度ルール」のコースは、オアフ島とカウアイ島のコースに多い傾向があり、「90度ルール」のコースだからといっても、必ずしもコースコンディションが良いわけではありません。
フェアウェイ走行のルールについては、以下の「フェアウェイOK」の項を参照してください。
●「90度ルール」のゴルフコース
◆オアフ島
カポレイゴルフクラブ
コオリナゴルフクラブ
エバビーチゴルフクラブ
ハワイカイゴルフコース・チャンピオンシップコース
ハワイカントリークラブ
タートルベイリゾート・アーノルドパーマーゴルフコース
パールカントリークラブ
ロイヤルクニアカントリークラブ
カネオヘクリッパーゴルフコース
ヒッカムママラベイゴルフコース
ネイビーマリーンゴルフコース
レイレフアゴルフコース
※「ワイケレゴルフクラブ(オアフ島)」は、2004年当時は「90度ルール」でしたが、「ワイケレカントリークラブ」と名称が変わった後の2011年には解除されていました。
「ホノルルカントリークラブ(オアフ島)」は、「90度ルール」の可能性大。
◆カウアイ島
ポイプベイゴルフコース
カウアイラグーンズゴルフクラブ
プリンスビルビルゴルフクラブ・ザ・プリンスコース
プリンスビルマカイゴルフクラブ・マカイコース
◆ハワイ島
ビッグアイランドカントリークラブ
◆マウイ島
カパルア・ザ・ベイコース
※変更になる場合がありますので、各コースで、プレー前に確認してください。
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●フェアウェイOK |
「フェアウェイOK」というのは、カートで、フェアウェイの中をフリー(自由)に走行できるということ。
「フェアウェイOK」のコースの場合、特にそのような表示は何もありませんので、スタート前に、スターターに確認しましょう。
カートを指さして、”Fairway OK?” と聞けば、教えてくれます。
そのように聞けば、もし、「90度ルール」の場合には、”Ninety degree(ナインティー・ディグリー)”と応えてくれます。
●フェアウェイ走行のルール
「フェアウェイOK」のコース、「90度ルール」のコースとも、コース内のどこでも走行していいわけではありません。
フェアウェイではない、ティーボックスやグリーン上は、もちろん走行禁止。
また、その時のコースコンディション(雨などによるぬかるみ、芝の傷み、芝の育成、貼り替え中エリアなど)によっては、特定のエリア、特定のホール、またコース全体が、フェアウェイ走行禁止になるケースがあります。
ティーボックス周囲や、グリーンの手前から周囲にかけては、カート進入禁止となっています。
もちろん、
そのほか、スロープ(傾斜)の激しいホールや、パー3のホールの多くは、カート進入禁止。
各コースにある標識や、スターターの指示に従いましょう。
もし、標識とスターターの指示が異なる場合は、スターターの指示が優先です。
ちなみに、あるコースで、スタート前に、スターターに確認すると「フェアウェイOK(90度ルールではなくていい)」と言っていたのですが、コース内に「90度ルール」の標識があったところがありました。
そのような場合は、スターターの指示に従えばいいと思います。
◆フェアウェイ走行禁止
「フェアウェイOK」のコース(「90度ルール」のコースを含む)でも、雨の日や、雨が降った後で、フェアウェイがぬかるんでいたり、ぬかるみそうな場合は、全面的にフェアウェイ走行禁止になることがあります。
そのような場合、「Cart Path Only TODAY」(「今日はカートパスをキープせよ」の意。)といった標識があります。→
この標識があったら、全ホールで、「カートパスオンリー」でのプレーとなります。
雨の多いオアフ島の東エリアにある「ロイヤルハワイアンゴルフクラブ」などは、ほとんどこの標識が立っていると思われます。
◆カート進入禁止ホール
特定のホールでカート進入禁止となることがあります。
ほとんどのコースでは、パー3のホールでは、カート進入禁止。
また、スロープ(傾斜)が激しいホールなど、カート走行が危険なホールなどでは、進入禁止となっています。
そのほか、コースコンディションによっては、カート進入禁止のホールがあるケースがあります。
芝が痛んでいたり、芝の育成中や貼り替え中のホール、雨やスプリンクラーでの水撒き後などフェアウェイのぬかるみがあるホールなど。
以下のような標識があるホールでは、カートが進入できないので、「カートパスオンリー」でのプレーとなります。
「CART PATH ONLY THIS HOLE」の標識。→
「このホールはカートパスオンリー」の意。
「CARTS ON PATH THIS HOLE ONLY」の標識。→
「このホールだけ、カートパス走行」の意。
「KEEP CARTS ON PATH」の標識。→
「カートパスをキープせよ」の意。
「THIS FAIRWAY CLOSED」の標識。→
「このフェアウェイはクローズ」の意。
この標識がある場合も、カート進入禁止ホールです。
◆カート進入禁止エリア
ほとんどのコースでは、グリーンの近くは、カート進入禁止です。
また、ティーボックスの周囲なども進入禁止。
そのほか、芝が濡れているところなど、コースコンディションによって、部分的にカートが進入できないところがあります。
「WET AREA CARTS KEEP OFF」の標識。→
「ウェットエリアにつきカート進入禁止」の意。
この標識がある近くは、カート走行しないように。
カートの進入禁止エリアは、以下のような標識があるので、各コースの指示に従いましょう。
■矢印「←→」の標識
グリーンの近くに多くあります。
そのほか、スプリンクラーで水を撒いて芝が濡れているところや、芝の貼り替え中のところ、急傾斜などの危険エリアの手前などにもある場合あります。
グリーン手前の進入禁止エリアは、グリーン手前100ヤードあたりのところもあれば、50ヤード、30ヤード手前からなど、コースやホールによっていろいろ。
そのコースやホールの標識に従います。
フェアウェイにこれらの標識があったら、この先はカートの進入が禁止で、矢印の方向へカートを進めます。
矢印は、カートを進める方向で、主に「カートパス」がある方向です。(コースによっては、カートパスがないところもある)
標識にはほとんど「CARTS」と「矢印」が記載されていますが、矢印記載がない場合は、標識形状の尖った方向。
「右向き→」の矢印。
「←左向き」の矢印。
「CARTS」ではなく、「GOLF CARS」と記載されているタイプ。→
「GOLF CARS」は、カートのことです。
カートの図が記載されているタイプ。→
これは、カートの向きは右→方向になっていますが、矢印←方向へ進みます。
「NO GOLF CARTS BEYOND HERE」と記載されている標識。→
「ここより先はゴルフカート進入禁止」の意。
矢印が表記されていませんが、この先はカートが進入できませんので、カートパスのある方向へ進めます。
「NO CARTS BEYOND THS POINT」と記載されている標識。→
「この地点より先はカート進入禁止」の意。
これも、上の標識と同じ。
■ロープ
カートパスの脇にロープが張ってあるケースがあります。
カート進入禁止ホールにしている場合や、ティーボックス近く、(コース側からみて)カート進入禁止してほしくないエリア、急傾斜などの危険エリアなどに張ってあります。
ロープが途切れることなく、グリーン近くまで張ってあったら、そのホールは、カートが進入できません。
もし、ロープが途中で途切れている場合は、そこからカートが入ることができます。
■カートパスの縁石
”縁石”というのは、カートパスの端が、少し高くなっていて段になっているところ。
ティーボックスの近くなどにあるコースがあります。
”縁石”があるところからは、カート進入禁止。
ここからカートを乗り上げて、コース内に入ってはいけないということです。
”縁石”が途切れたら、カートで進入してかまいません。
ただ、グリーン近くまでずっと縁石があるホールでは、進入できません。
★注意事項
標識などで指示がなくても、スプリンクラーで水を撒いた後などで、フェアウェイが濡れていたり、ぬかるんでいるようなところがあったら、そこは走行しないようにしましょう。
芝がめくれたり、痛んでしまうのです。
「フェアウェイOK」のコースは、ハワイ島、マウイ島のコースに多い傾向があります。
●「フェアウェイOK」のコース
◆ハワイ島
マウナラニリゾート
マウナケアゴルフコース
ハプナゴルフコース
ワイコロアリゾート
フアラライゴルフクラブ
コナカントリークラブ
◆マウイ島
カアナパリリゾート
ワイレアリゾート
カパルア・ザ・プランテーションコース
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